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ほろ酔い建築家のつぶやき「木構造の解析・・」

この数カ月、建築業界で話題になっている実験がこのビデオです。
http://www.youtube.com/watch?v=adP5fbAoxV0

建築基準法の1.25倍の強度を持つ長期優良住宅仕様の建物と、
金物が不十分な建物を並べて、
Eディフェンスという地震を再現できる機械の上に乗せて、
揺すってみました。
すると、長期優良仕様の方が先に倒壊してしましました。

これは、意外な結果だと思います。
この結果をどのようにとらえ、構造計算をどのように進歩させるのかは、
先生方にお任せして、私が思うところを書かせていただきます。

ビデオを良く見ると、
金物が不十分な建物(手前側)は、
途中で足元が抜けてしまい、置いてある状態になっているようです。
固定されていない分、地震の震動が建物に伝わらないので、
壊れなかったのではないでしょうか?

長期優良仕様の建物(奥側)は、
金物が十分なので計算通りの破壊が起こったのだと思います。
神戸の震災の時に、マンションなどでよくあったように、
建物の特性が変わる部分で壊れる、
1階は水回りが多く、壁が多いので堅い構造です。
2階はリビングなどで壁が少なく、
外周壁で何とか構造を持たせる、やわらかい部分です。
この間で、建物の動きに違いがあり、
壊れたように見えました。

さてさて、どこまで硬く造ればよいのでしょう?
私の考えですが、硬い建物は構造計算に乗せて、解析しやすいのだと思います。
逆に言うと、今の技術で解こうと思うと、硬くしないといけないのです。

やわらかい建物は、力の伝わり方が複雑で、今のコンピューターでは解けないのでしょう。
気象予報を出すのが一番難しく、
世界で1番のスーパーコンピューターでも、
天気予報や台風の進路を計算するのが不可能なのと似ているように思います。

私たちは文明が進み分かった気持ちになっていますが、
意外と解っていない、解けていない、
もしかして、どこかで間違った小道に入っている?
そんな気持ちにさせる実験だったと思います。
本当に強い、命を守る家を建てる知恵はどこにあるのでしょうか?

奈良を歩いていると、意外と真実が近くにあるように思うのですが・・・?
by hitotokinet | 2009-11-29 23:18 | 日記